視点は、増えるほど静かになる
■ 畑から
幼果が、静かに数を増やしている。 枝の先に小さな緑の球が寄り添うように並び、花びらの名残をまだ頭に乗せている。葉は光の加減でグラデーションを帯び、縁はまるで鋸の刃のように細かくギザギザと立っている。
この景色ひとつに、着果数の多寡、摘果の判断、病害虫の有無の確認、葉の色と艶——無数の問いが宿っている。情報量とは、知識と経験の積み重ねによって飛躍的に増えるものだ。終わりがない。新たな概念を取り入れるたびに、見えるものが増え、問いが深まっていく。
■ 在り方へ
だからこそ、指標が要る。 何を見るか。何を残し、何を手放すか。それを自分の中に持っていなければ、情報の海に溺れ、目的地を見失う。
わたしはこの営みを「農的瞑想実践」と定義した。競争社会の速度には乗れない。それを選んだと言える。生命の循環に感謝し、祈りを捧げながら、没頭し、俯瞰し、浮かんだことをメモする。穏やかに、深く、在り続ける。
ひとつの考え方に過ぎない。受け入れられるとは思っていない。ただ、この在り方にしか嵌まれなかった。 さて、あなたの生活に活かせる視点はあっただろうか。
終わりがないことは、豊かさだ。
この畑から生まれた実践プログラム、 arinomeditation を公開しています。 ありのまま整う在り方へ、 ご興味あればどうぞ🍐 → arinomeditation.ghost.io 清筆 -さやふで- arinomeditation-梨道-